銀色の雨 ぽつりと落ちて忘れな草
きちんとしようと整理をつけたテーブルの端っこに
あの頃の写真
君からだっけ
僕からだっけ
始めたの
色あせてくすんだ写真
君からだっけ
僕からだっけ
終わらせたの
時間のページは
現実よりもとてもとても遅いスピードで
時を刻んでいて
慌ただしくも流れていく今と別に存在していて
さかのぼってめくるページに
確かに手が届くところに
君がいたりして
笑いかけていたりする
取り返せないページに
ページの君が
頑張ったねって
言ってくれっるように
今も
ううん
明日からなんだかまた
頑張んなきゃね
って思う
写真のあの場所に
いつか不意に訪れた時に
偶然の再会があったりして
そして戻れないあの頃をわかりつつ
変れた自分で会いたいって思う
そんな風に男の子は
未練たらしく
みみっちく
現実を頑張ったりするんです
そしてそんな思い出をたくさん
ちっちゃな胸の引き出しに仕舞いこんで
偉そうに現実を生きているものなのです
頑張ったね
頑張った
明日からもまた
がんばれ!
by imagineps
| 2012-11-16 01:35
| self